飲食店の原価率が高い原因5つと改善方法|利益が出ない理由を徹底解説

「売上はあるのに、なぜか利益が残らない」「忙しいのに現金が増えない」――この状態、飲食店ではかなり多いです。 頑張って営業しているのに報われない感じ、しんどいですよね。

このときに最優先で疑うべきなのが原価率です。原価率が高いと、売上を増やしても利益が伸びません。 むしろ忙しさだけ増えて、仕込み・人件費・発注ミスも増え、さらに悪化することすらあります。

この記事では「飲食店の原価率が高い原因」を5つに分けて、現場でありがちなパターンと、今日からできる改善策までまとめます。 読んだあとに“何をチェックして、何から直すか”が分かる状態にします。

原価率が高いとどうなる?

原価率が高い状態が続くと、経営の体力が削られます。ざっくり言うと「残るはずのお金が残らない」状態です。

  • 売上があっても利益が出ない
  • 現金が残らない(資金繰りが苦しい)
  • 忙しいのに儲からない=疲弊する
  • 値引き・クーポンで一気に赤字になりやすい

特に危険なのは、「売上が上がったのに利益が増えない」ケースです。 原価率が高いと、売上に比例して原価も増えるため、売上を作っても手元に残りません。

注意

原価率が高い状態で売上だけを追うと、忙しくなるほど利益が出ない「疲れる店」になりがちです。

まず最初にやるべき:原価率が高いのかを確認する

原因探しの前に、まずは「本当に原価率が高いのか」を確認します。ここが曖昧だと、的外れな改善をしがちです。

  • 売上は税込?税抜?(どっちで統一しているか)
  • 原価は食材だけ?ドリンクも?(含め方を固定)
  • 廃棄(ロス)を原価に含めているか

数字の定義がズレると、原価率は簡単にブレます。まずは「毎回同じルール」で計算できる状態を作りましょう。

原価率が高い原因5つ

原価率が高くなる原因はひとつではありません。多くの店では「いくつかが同時に起きている」状態です。 なので、当てはまるものを潰していくのが最短ルートです。

原因① 食材ロス(廃棄・在庫過多)が多い

原価率を押し上げる代表格がロスです。ロスは「売上になっていない原価」なので、ダメージが直撃します。

  • 仕込み量が多くて余る(予測がズレている)
  • 在庫が回らず期限切れ(発注と使用量が合ってない)
  • オペが乱れて作り直し(ミス・焦げ・盛り直し)

チェック方法はシンプルで、廃棄の量と内容をメモするだけでOKです。 「何を」「どれだけ」「いつ捨てたか」が分かると、ロスが発生するメニューや曜日が見えます。

改善の第一歩は、売れ筋に合わせて仕込みを寄せること。 売れないメニューの食材を抱えるほど、ロスで原価率が上がります。

原因② 仕入れ単価が上がっている(見直していない)

同じメニューでも、仕入れ単価が上がれば原価率は上がります。しかも、じわじわ進むので気づきにくい。

  • 仕入れ先を長年変えていない(相場チェックしてない)
  • 小口発注・緊急発注が多い(単価が上がりやすい)
  • 仕入れの規格がバラバラ(その日の在庫で買う)

改善は「相見積もり」みたいな大掛かりな話の前に、まず主要食材3つだけでも単価推移を見てください。 肉・油・米(or 麺)など、影響が大きい食材からでOK。

もし値上がりしているなら、値上げ・量調整・メニュー構成の見直し(高原価メニューの比率)など、打てる手が増えます。

原因③ 盛り付け量がブレている(標準化不足)

原価率が高い店ほど「盛りが良い」ことが多いです。優しさが利益を削ってるパターン。

  • スタッフごとに量が違う(目分量)
  • 忙しいときほど多めに盛る(早く終わらせたい心理)
  • 新人が怖くて多めに入れる(失敗回避)

ここはレシピの統一が効きます。理想は「g」まで決めることですが、最初はそこまでやらなくてOK。 まずは盛り付けスプーンやレードルを固定するだけでもブレが減ります。

チェック方法は簡単で、人気メニューを3回だけ計量してみる。 これで「平均より多い人」が一発で分かります。

原因④ 値引き・クーポン・サービスが多い(売上が下がって見える)

原価が同じでも、売上が下がれば原価率は上がります。つまり値引きは、原価率を悪化させやすい。

  • クーポン常態化で客単価が下がる
  • サービス品が多い(原価は出ていく)
  • まかない・試食が多い(積み上がるとデカい)

「集客のために必要」という場合もありますが、やるなら目的と期限を決めるのが鉄則です。 ずっと値引きしていると、通常価格で売れなくなり、利益が戻りません。

改善は「値引きの種類を減らす」「原価の低い特典に寄せる」「曜日限定にする」など、利益を削らない形に変えることです。

原因⑤ 原価計算がズレている(見えない原価が漏れている)

これ、かなり多いです。原価率が高いというより「正しく見えていない」状態。

  • 調味料・油・粉・だしの原価が入ってない
  • 付け合わせ(薬味・サラダ)を計上していない
  • 廃棄・作り直しが原価に反映されていない

おすすめは、まず看板メニュー3品だけ正確に原価計算してみること。 全部やろうとすると挫折します。3品で十分、店の構造が見えます。

特にラーメン・カレー・唐揚げみたいな「材料が多い料理」は漏れやすいので要注意です。

改善の進め方:いきなり値上げより、順番が大事

原価率改善というと「値上げ」が浮かびがちですが、順番を間違えると客数が落ちて逆効果になることもあります。

おすすめの順番はこれです。

  1. 数字の定義を統一して、原価率を正しく出す
  2. ロス(廃棄)を減らす
  3. 盛り付けのブレを減らす(標準化)
  4. 仕入れ単価を見直す(主要3食材だけでも)
  5. それでも厳しければ価格・メニュー構成を調整

この順番だと、お客さんの満足度を落とさずに利益を出しやすいです。

今日からできるチェックリスト

  • 昨日捨てた食材は何?(メモできる?)
  • 人気メニューの盛り付けは人で変わる?(3回だけ計量)
  • 主要食材の単価は先月と比べてどう?(3つだけ)
  • 値引きは「いつまで」「何のため」か決まってる?
  • 看板メニュー3品の原価は正確に出せてる?

これを1つずつ潰すだけで、原価率はかなり改善します。

まとめ

  • 原価率が高いと、売上があっても利益が残りにくい
  • 原因は「ロス・仕入れ・盛り付けブレ・値引き・原価計算ミス」が多い
  • 改善は「数字の統一→ロス→標準化→仕入れ」の順が安定
  • まずは看板メニュー3品から原価を見える化すると早い

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まず基礎を確認したい人はこちら:飲食店の原価率とは?計算方法と利益の仕組み

目安と比較して判断したい人はこちら:飲食店の原価率の目安は何%?業種別の適正値

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